ファミチキのはじまりはいつ?はじまりは、骨を抜いたことだった

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ファミチキ。はじまりは骨を抜いたことでした。2006年10月17日、ファミリーマートが骨のないフライドチキンを140円で売り出します。当時、フライドチキンといえば骨付きが一般的でした。なぜ骨を抜いたのか、どの部位を使ったのか、そして20年で26億食まで売れた道のりを、会社の発表をもとにたどります。レジ横の揚げ物の先輩、1986年のからあげクンにもふれます。

AIによる再現イメージ。当時の記録写真ではありません。

先に結論

  • 2006年(平成18年)10月17日、ファミリーマートが骨のないフライドチキン「ファミチキ」を全国約6,900店で発売しました。価格は税込140円で、発売の週だけ15円引きの125円。沖縄県では「骨なしプレミアムチキン」という商品名でした[1]
  • 鶏もも肉のサイ(足の付け根に近い部位)を使い、骨を抜いて片手で食べやすくした。骨付きでは食べづらかった女性や熟年層、子どもにも食べてもらう狙いだったと同社は説明しています[1][2]
  • 10周年の2016年に累計10億個、2020年に累計15億個で1秒あたり約3.5個、2026年5月に累計26億食。ファミリーマートで売上No.1の商品だと同社は発表しています[2][3][4]
  • レジ横の揚げ物としては、1986年4月15日にローソンがからあげクンを発売しています。アメリカでナゲットを指でつまんで歩く若者を見たことがヒントで、構想から発売まで約6年かかったとローソンは伝えています[6]

動画版(1分7秒)。映像はAIによる再現イメージです。

① レジ横の先輩|1986年のからあげクン

コンビニのレジ横に揚げ物が並ぶ風景は、ファミチキより前からありました。1986年(昭和61年)4月15日、ローソンが「からあげクン」を発売します。当時の開発担当者がアメリカで、若者がチキンナゲットを指でつまみながら街を歩く姿を見たのがヒントでした。指でつまんで歩きながら食べられる、おやつ感覚のから揚げ。構想から発売まで約6年かかったと、ローソンのニュースリリースは伝えています。[6]

からあげクンは2026年8月に累計50億食を超えました。この記事では「コンビニ初の揚げ物」という言い方はしていません。各社の資料にある当事者の言い方だからです。[6]

② 骨を抜く|2006年10月17日

2006年(平成18年)10月17日、ファミリーマートが骨のないタイプのフライドチキン「ファミチキ」を全国約6,900店で発売します。10月3日に始めた「できたてファミマキッチン」の商品のひとつでした。[1]

使ったのは鶏もも肉の「サイ」。足の付け根に近い部位で、当時フライドチキンの部位に使うことは珍しかったと同社は説明しています。スパイスをきかせ、骨を抜いて食べやすくした。骨付きでは食べづらかった女性や熟年層、子どもにも食べてもらう狙いでした。[1][2]

値段は税込140円。発売記念として、発売の週は15円引きの125円でした。沖縄県では商品名が「骨なしプレミアムチキン」でした。[1]

③ 骨付きが一般的だった時代

2016年、発売10周年のニュースリリースで、ファミリーマートはファミチキを「フライドチキンといえば骨付きが一般的であった2006年に、ワンハンドで手軽に食べられる骨なしのフライドチキンとして誕生」した商品だと振り返っています。[2]

この記事では「日本初の骨なしフライドチキン」とは書いていません。当事者の資料にもその言い方はなく、独立した資料で確かめていないからです。「ファミチキ」という名前の由来も、公式資料で確認できなかったため触れていません。

④ 10年で10億個、1秒に3.5個

発売10周年の2016年、累計販売数は10億個(2017年2月末見込み)に達しました。2017年には「ファミチキ先輩」というキャラクターも生まれます。[2][3]

2020年6月、ファミリーマートは累計15億個を突破し、1秒あたり約3.5個を販売している計算だと発表しました。全商品の中で売上数量No.1の商品です。[3]

2024年6月末で累計22億食。同社は発祥の地である埼玉県狭山市の学校給食にファミチキを提供しています。2026年5月には累計26億食を超え、売上No.1のまま20周年を迎えました。[4][5]

当事者の発表をどう読むか

資料から確認できること

2006年10月17日の発売、140円という価格、鶏もも肉のサイ、沖縄県の「骨なしプレミアムチキン」、10年で10億個、1秒に約3.5個、2026年の累計26億食は、いずれもファミリーマートのニュースリリースにあります。からあげクンの発売日とヒント、構想6年、累計50億食はローソンのニュースリリースにあります。[1][2][3][4][5][6]

現時点では断定できないこと

どれも当事者の発表で、独立した資料での検証はしていません。「日本初の骨なしフライドチキン」「コンビニ初の揚げ物」は、この記事と動画では言っていません。「ファミチキ」という名前の由来は公式資料で確認できていません。累計の数字は各社の発表の時点のものです。

ファミチキの年表

1986年(昭和61年)4月15日

ローソンがからあげクンを発売

分類:文献の記録確度:確認できる

アメリカでナゲットをつまんで歩く若者がヒント。構想から発売まで約6年。 [6]

2006年(平成18年)10月17日

ファミリーマートがファミチキを発売

分類:文献の記録確度:確認できる

骨のないフライドチキン。鶏もも肉のサイ。税込140円、発売の週は125円。沖縄県では「骨なしプレミアムチキン」。 [1]

2016年(平成28年)

発売10周年、累計10億個

分類:普及・商品化確度:確認できる

2017年2月末見込みで累計10億個と発表。 [2]

2017年(平成29年)

ファミチキ先輩が登場

分類:普及・商品化確度:確認できる

ファミチキをモチーフにしたキャラクター。 [3]

2020年(令和2年)6月

累計15億個、1秒に約3.5個

分類:普及・商品化確度:確認できる

ファミリーマート全商品で売上数量No.1。 [3]

2026年(令和8年)5月

累計26億食、売上No.1

分類:現在・継承確度:確認できる

発売20周年。袋のデザインを9年ぶりに刷新。 [4]

現在

骨を抜いたら、看板になった

分類:現在・継承確度:確認できる

今夜の一枚は片手で。 [4]

今夜の一枚は片手で

骨を抜いたフライドチキンは、いまでは夜道で片手に持つ食べものになりました。動画の最後の場面はその再現イメージです。[4]

映像はAIによる再現イメージで、実在の店舗や商品のデザイン、包装は描いていません。店は文字や看板のない「コンビニ風の店」で表しています。

むすび

1986年にからあげクンが生まれ、2006年にファミリーマートが骨を抜いたフライドチキンを140円で売り出し、10年で10億個、2026年に26億食。骨を抜いたら、看板になった。今夜の一枚は片手で。

出典・参考資料

  • [1]ファミリーマート ニュースリリース「骨のないフライドチキン『ファミチキ』登場!」(2006年10月16日)当事者資料 2006年10月17日に全国約6,900店で発売。鶏もも肉のサイ(足の付け根に近い部分)を使用。骨を抜いて食べやすく。女性や熟年層、お子様にも。税込140円、発売週は125円。沖縄県は「骨なしプレミアムチキン」。10月3日に「できたてファミマキッチン」開始 / 閲覧日 2026-10-21 資料を見る
  • [2]ファミリーマート ニュースリリース「ファミチキ発売10周年」(2016年6月7日)当事者資料 累計販売数10億個(2017年2月末見込み)。「フライドチキンといえば骨付きが一般的であった2006年に、ワンハンドで手軽に食べられる骨なしのフライドチキンとして誕生」。サイの部位は当時珍しかった / 閲覧日 2026-10-21 資料を見る
  • [3]ファミリーマート ニュースリリース「ファミチキ累計販売数15億個突破」(2020年6月30日)当事者資料 累計15億個。1秒あたり約3.5個を販売している計算。全商品の中で売上数量No.1。2017年に「ファミチキ先輩」登場 / 閲覧日 2026-10-21 資料を見る
  • [4]ファミリーマート ニュースリリース「ファミチキ袋のパッケージデザインを刷新」(2026年7月7日)当事者資料 2026年5月に累計26億食突破。売上No.1。発売20周年。袋を9年ぶりに刷新 / 閲覧日 2026-10-21 資料を見る
  • [5]ファミリーマート ニュースリリース「ファミチキが狭山市の学校給食に」(2024年12月11日)当事者資料 2024年6月末で累計22億食。ファミリーマート発祥の地は埼玉県狭山市 / 閲覧日 2026-10-21 資料を見る
  • [6]ローソン ニュースリリース「からあげクン シリーズ累計販売数50億食突破」(2026年8月6日)当事者資料 1986年4月15日発売。開発担当者がアメリカで若者がチキンナゲットを指でつまみながら街を歩くのを見てヒント。構想から発売まで約6年。2026年8月5日に累計50億食 / 閲覧日 2026-10-21 資料を見る

公開:2026年10月30日

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